米の値段の推移2026|5kg2,788円・11週連続下落、どこまで下がる?

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スーパーで売られている米の平均価格が、5kgあたり2,788円まで下がりました。農林水産省が10月30日に公表した、10月19日〜25日の週の数字です。下落は11週連続で、前の年の同じ時期より1,420円安くなっています。

「新米なのに安い」「このまま待てばもっと下がる?」と気になっている人も多いと思います。この記事では、農水省の週次データ、産地と卸の取引価格、在庫の数字を並べて、値下がりの理由と、これから見ておきたい数字を整理しました。

この記事の要点(2026年11月4日時点)

  • スーパーの平均は5kg2,788円(10/19〜25の週)。11週連続の下落で、前年同期比は33.7%安い
  • 過去最高だった4,416円(2025年12月29日〜2026年1月4日の週)からは約1,630円、37%ほど下がった
  • 産地と卸の取引価格も、2026年産は前年産より39%安い。民間在庫は2004年以降で最大
  • 一方で、平均価格は生産〜小売の費用を積み上げた「コスト指標」2,816円を下回った。肥料も値上がりしている
  • 「どこまで下がるか」は誰にも断言できない。毎週金曜の農水省の公表で、下げ幅が小さくなっていくかを見るのが一番確実

スーパーの米の値段はいくら?最新の週次データ

農水省は、全国約1,000店のスーパーのPOSデータ(KSP-SP社の提供)をもとに、米の販売価格を毎週まとめています。最新の10月30日公表分はこうなっています。

区分5kgの平均価格(税込)前週比前年同期比売れた割合
全体の平均2,788円−33円(−1.2%)−1,420円(−33.7%)—
銘柄米2,811円−61円(−2.1%)−37.9%83%
ブレンド米など2,678円+69円(+2.6%)—17%
2026年10月19日〜25日の週。出典:農林水産省「スーパーでの販売数量・価格の推移」(10月30日公表)

目を引くのは、銘柄米とブレンド米の差がほとんどなくなっていることです。銘柄米2,811円に対してブレンド米などは2,678円で、差は133円しかありません。この週は銘柄米が値下がりした一方、ブレンド米などは少し値上がりしました。

売れる量も増えています。この週の販売数量は前の年より9.1%多く、その前の2週も+14.9%、+22.8%でした。安くなった分、買う人が増えているようです。

半年のグラフで見ると、ほぼ一直線に下がっている

スーパーの米の平均価格の週次推移グラフ(2026年4月〜10月)
4月27日の週の3,796円から、半年で1,000円あまり下がった(農水省の週次データから作成)

4月末に3,796円だった平均価格は、9月7日の週に2,971円と3,000円を割り込み、そのあとも下げが続いています。途中で少し戻した週はあっても、流れはずっと下向きです。

ピークの4,416円からどれだけ下がった?主な節目

今の値段が高いのか安いのかは、比べる相手で印象が変わります。主な節目の数字を表にしました。

時期(週)5kgの平均価格メモ
2025年10月20日〜26日4,208円ちょうど1年前
2025年12月29日〜2026年1月4日4,416円2022年の調査開始以来の最高値
2026年4月27日〜5月3日3,796円下落が続く
2026年9月7日〜13日2,971円3,000円を下回る
2026年10月19日〜25日2,788円最新。11週連続の下落
出典:農林水産省の週次POS資料、最高値は農水省の1月9日発表(朝日新聞・毎日新聞・NHKの報道で確認)

ピークの4,416円と比べると1,628円安く、率にすると約37%の値下がりです。5kgを月に1袋買う家庭なら、ピークの頃より月1,600円ほど安く買えている計算になります。

米が値下がりしている3つの理由

農水省の資料と大臣の会見から読み取れる理由は、大きく3つです。

1. 在庫が過去最大の水準まで積み上がった

2026年6月末の民間在庫は243万玄米トンで、6月末の調査を始めた2004年以降で最も多い水準です。農水省は10月30日の食糧部会で、2028年6月末の民間在庫を233万〜267万トンと見通しました。11月2日の会見で農水大臣は「供給量は十分に確保されている環境にある」と話しています。

2. 産地と卸の取引価格が4割近く下がった

米の相対取引価格の年産別平均の棒グラフ(2022年産〜2026年産)
2025年産と2026年産は、出回りから2026年9月までの速報値

店頭価格の元になる、産地(JAなど)と卸の間の取引価格(相対取引価格)も大きく下がっています。2026年産の平均は玄米60kgあたり21,287円で、前年産の35,174円より13,887円(39%)安い水準です。ただ、2023年産の15,315円と比べると、まだ4割ほど高いままです。

3. 2025年産の在庫と、安い新米が同時に出回っている

日本経済新聞は10月30日の記事で、2025年産の在庫の値下げと新米の安値での流通が続いていると伝えています。高い時期に仕入れた2025年産を売り切りたい動きと、取引価格の下がった2026年産の新米が重なっている形です。

総務省の消費者物価指数でも、9月のうるち米(コシヒカリを除く)は前年同月より21.1%下がっていて、スーパーのデータと同じ向きの動きが出ています。

米はどこまで下がる?下げ止まりにつながりそうな材料

先に書いておくと、「いくらまで下がる」と言い切れる材料はありません。ここでは、値下がりを止める方向に働きそうな事実を挙げておきます。

  • コスト指標を下回った:米穀安定供給確保支援機構が4月に出した「米のコスト指標」は、精米5kgあたり2,816円。生産から小売までの費用の積み上げで、利益は含みません。最新の平均2,788円はこれを下回りました。大臣は「国が認めた最低取引価格ではない」としつつ、費用を考えた価格づくりを進める考えを示しています。
  • 肥料が値上がりする:JA全農が10月30日に出した2027年春用の肥料価格は、基準の銘柄で前期より15.3%の値上げです(大臣会見より)。来年の生産コストは上がる方向です。
  • 来年の生産を抑える見通し:農水省は2027年産の主食用米の生産見通しを693万トンとしました。2026年産の予想収穫量(9月25日時点、主食用)は710.5万トンです。
  • 天候の影響はまだ確定していない:9月の長雨や災害の影響で刈り取り調査が遅れている県が20を超えていて、農水省は「次回の公表に反映する」としています。

逆に、在庫が多い状態はしばらく続く見通しなので、急に値上がりに転じる材料も今のところ見当たりません。下げ幅が週ごとに小さくなっていくか、銘柄米がコスト指標の近くで止まるかが、当面の見どころだと思います。

※ここで紹介しているのは全国のスーパー約1,000店の平均です。地域、店、銘柄によって実際の値段は違います。また、将来の価格を予想・保証するものではありません。

米の値段を自分で確かめる方法

一番早くて確かなのは、農水省の「米の価格を知りたい」のページです。全国スーパーの週次データは、原則として毎週金曜日に更新されます。次の公表は11月6日(金)の予定です。

見たいこと見る資料更新
スーパーの店頭価格農水省「スーパーでの販売数量・価格の推移(KSP-POS)」毎週(原則金曜)
産地と卸の取引価格農水省「米穀の取引に関する報告」(相対取引価格)毎月
物価全体の中での米総務省「消費者物価指数」毎月
在庫と需給の見通し農水省 食糧部会の資料開催時

このブログでも、週次データが出たら数字を更新していきます。

よくある質問

今、米はまとめ買いしたほうがいい?

11週続けて下がっているので、慌ててまとめ買いする理由は今のところ見当たりません。精米した米は時間がたつと味が落ちるので、1〜2か月で食べきれる量を目安にするのが無難です。

新米なのに安いのはなぜ?

2026年産は、産地と卸の取引価格が前年産より4割近く低い水準で始まりました。在庫が多いため、新米でも高値がつきにくい状況です。

「コスト指標」を下回ると何が起きる?

すぐに何かが決まるわけではありません。コスト指標は、取引の条件を話し合うときの参考にする数字です。ただ、費用を下回る値段が長く続くと、作る人が減るおそれがあり、農水省も気にかけている点です。

まとめ

スーパーの米は5kg2,788円まで下がり、ピークより4割近く安くなりました。在庫が多く、取引価格も下がっているので、値下がりの理由ははっきりしています。一方で、平均価格はすでにコスト指標を下回っていて、肥料も値上がりしています。ここから先は下げ幅が小さくなるのかどうか、毎週の数字で確かめていきます。

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